2016年02月05日

ホンハイが欲しいものは何か。

こんにちは。随筆会計士です。

3年半前にいろいろ書いていたシャープ関連ですが、ふたたび大きな動きがあるようですね。

登場人物は、

ホンハイ:シャープの液晶部門がほしい。スマホ部品を内製化したい。

銀行(みずほ、三菱):シャープへの貸付をなんとか回収したい。

シャープ:なんとか生き残りたい(自分のポジション維持したい)。

の3つです。

通常であれば、銀行が主体となって再建するわけです。
なんとか貸付金を回収するために。

で、今回も産業革新機構とかなんとかいうところがやろうとしていた。
これは、銀行に対して債権の減額をお願いしながらも、全額貸し倒れることのないようにしていこう、という話。いくらかでも回収できるようにしないとね、と。で、シャープというブランドも守りたい。


今回は、そこにスポンサー企業があらわれた、というわけ。

そのホンハイの目的はなにか。

それは液晶事業。その他、スマホ部品関連。
いま、ホンハイは部品を外部から調達しているけれども、これをもっと安くしたい。原価を抑えたい、という気持ちがある。

さてさて。

今回の話でいうと、シャープが新株を7000億円分発行して、これをホンハイが買う。
そうすると、ホンハイは大株主になる。支配者になる。

ホンハイの言い分としては、「シャープには手を突っ込まない」と。
経営陣もそのまま。技術を取ったりもしない。銀行に対しても追加の融資を依頼したりしない。

ということらしい。

ほんとですか?

って、私は思う。

誰もが思う。


ホンハイがシャープに入れる7000億円。
TOBする場合、7000億円はいろんな株主に分散するけれども、新株発行ですから7000億円はシャープに入ります。
これ、ホンハイのものです。シャープの銀行口座に入るかもしれないけれど、親会社がホンハイになるので、実はホンハイが自由に使えちゃいます。

ホンハイが欲しいと思ってるシャープの事業を、ホンハイの力で切りだすことができます。分社化できます。

それをホンハイは手に入れることができます。孫会社ですから。その孫会社を、たとえばシャープから取得して、シャープの資本を外すこともできます。それよりも単純にシャープからホンハイに事業譲渡することもできるでしょう。

シャープは空っぽになります。

この空っぽになったシャープから、どうにかして7000億円を引き出します。
この方法は、まだ思いつきません。。。

7000億を抜かれ、主力事業もなくなったシャープに、1兆円の借入金だけが残ります。
返せません。
銀行団は途方にくれます。


・・・・・・と、これが最悪のシナリオ。


シャープの経営陣をそのままにしておく理由もわかります。ホンハイから経営陣を送り込む必要もない。立て直すことなんか考えてない。


もうちょっとマシなシナリオは、、、
「シャープ」というのはアジアでは割と知られたブランドです。
ですから、アジアでの白物家電の販売に力を入れていくってこともできるでしょう。

この場合「シャープ」はブランドだけが生き残るので、やっぱり会社はそんなにいらない。


さーて、どうなるか。

以上です。ありがとうございました。
 

posted by TT at 13:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式投資関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする