2016年09月16日

豊洲移転問題は、リーマンショックによる不動産売買の失敗ではないか。移転しないが吉。

築地から豊洲市場への移転問題について少し調べてみて、私なりの見立てをしてみました。また、今後の対応についても書きます。
(ある程度、フィクションとしてお楽しみください)

この話は10年以上も前から始まります。

当時の東京都は、財政状態をよくしようという強いモチベーションがありました。
収入を増やすか、コストカットするか、保有している無駄なものを売るか。

そんな中、築地の土地を売れば莫大な収入になる、との話が生まれてきます。
築地は一等地です。

しかし、遊休しているわけではない。築地市場がある。
市場を移転しなければ、売れない。
近くに移転先はないか。

そこで東京ガスが保有していた豊洲の工場跡地が移転候補として登場する。


市場を築地から豊洲に移し、築地をデベロッパに売る。
というストーリーです。

このストーリーでは、
築地土地の売却価格が、
豊洲新市場への移転費用(土地取得費用、施設建設費用、土壌対策費用など)を上回らないと意味がありません。

そして、そうなる見込みが当時はあった。

ところが、リーマンショックが発生。
築地土地の売却見込み額が大きく下がってしまった。

さらに、豊洲の土壌汚染が当初の見積もりより相当ひどいことがわかり、土壌対策費用が大幅に増加した。(土壌対策費用の当初見積りが580億。実際はこれまでに850億払った上にまだ足りない)

このままでは、ストーリーが成立しない。

すべての費用を抑えなくてはならない、という動機が生まれた。

結果、
土壌対策しない。
施設は市場として使えないレベルのもので完成とする。
海水の対策もしない。

といったことになった。

環境汚染は隠せても、この案件の大赤字は隠せない、だから隠せるところを隠す。。。


ひどい話です。
モラルもヘチマもない。

私なりの結論としては、このストーリーは破綻しており、豊洲移転はあり得ない、と思います。
東京都は、その財政状態をよくしたい一心でこのストーリーに取り組んだわけですが、結果としては数千億のお金を支払って終わり、ということになります。


さて、今後の対応について。
今回のストーリーに関与した都の職員、知事、デベロッパ担当者、その他を明らかにし、法律に照らした処分を下すべきでありましょう。

それから、豊洲移転は白紙。
市場は築地に残ります。
そして、築地の海水調査。
必要があれば、人工海水施設の導入。
老朽化した部分の段階的リフォーム。

築地土地を売却するために作り出したさまざまなプランはすべて絵空事ですから、すべて白紙撤回です。


今回のストーリーは、悪く言えば、地上げの話なんですね。デベロッパは、都の保有する築地土地を買い上げたい。そのために市場に出ていってもらいたい。
悪く言えば、都の職員はうまいことやられちゃった。不動産売買のプロじゃないもんね。

以上です。

posted by TT at 09:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ツキを背負ったカモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする