2017年07月21日

ハイスペック人材の不足と、ロースペック人材の余剰

さっきニュースでちらっと見たんですけど、

バブル期並の人手不足。
労働生産性は他の先進国に比べて低い。

という経済白書とかなんとかの発表です、と。

考えてみれば変で、人手不足ってことは、売上が伸びて忙しい、猫の手も借りたい、ってことですよね。
ってことは、一人当たりの売上は上がってるはずなんだけど、低い、と。


この経済白書の調査によれば、企業の本音は、

「低賃金で働いてくれる人がいません(人手不足)、機械化のための投資もしてません(労働生産性の低さ)。とにかくお金かけたくありません」

ってこと。


ロースペック人材をリストラして機械化していけば、労働生産性は上がるんです。
で、その意思決定をして、実行するためにはハイスペック人材が必要なんですね。

この、ハイスペック人材の不足と、ロースペック人材の余剰、って現象は世界中で起こってることで、今後10年以上は、会社はこの問題の解決に時間を割くことになるんですよね。

分かりやすいかと思ってユニクロさんを例に出しますと、
たとえば、服を全部ロボットが作ります、と。
で、販売は、自動販売機とオンライン販売にします、と。
そうすると、社員もバイトさんも、ほとんどリストラですね。労働生産性は上がります。
この仕組みを実現するためには各種ハイスペック人材が必要です。

おそらく、未来はそうなる。


日本政府が間違えて移民受け入れとか、人口の地方分散とかしないといいけれど。
根本解決にはならないからね。
posted by TT at 16:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ツキを背負ったカモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

監査法人のローテーション制度、第一次報告 超大企業限定で始めてみたらいかがかしら。

監査法人のローテーション制度に関する調査の第一次報告とやらが金融庁から出ております。

なお、この制度は、不正会計を防ぐことが目的の制度で、特に、社会へのインパクトの大きい大企業の不正を防ぐことが目的だと考えられます。


ざっくりとまとめておきます。


日本では約10年前からパートナーローテーション制度でやってきたが、東芝の事例を見てわかるとおり、不正会計を防ぐためには機能していない。

東芝は新日本監査法人とその前身から数えて47年も継続していた。個人事務所時代からは63年も継続していた、と。
(実は2000年頃は、連結財務諸表の監査だけPWCがやってました。新日本(当時の太田昭和センチュリー)は個別財務諸表の監査の担当でした。米国基準への対応のため連結はPWCだったのかもしれませんね。2002から連結も新日本みたいです)


日本の上場企業は10年でだいたい4割弱の会社が監査法人を変えている。
しかし、TOPIX100企業に限定すると、10年で5パーセントの企業しか監査法人を変えていない。つまり5社だけ。(恐らく不正会計に絡んだところばかりなのではないか?)

というわけで、監査法人のローテーション制度を検討しよう、と。


で、ヨーロッパでは去年あたりからはじめてるよ、と。

最長10年、インターバル4年、これが原則。
10年経過したあと、公開入札して再任されたら最長20年。

それからフランスではそもそも連結決算してる会社は共同監査をやっていた。これでガバナンスが効いている。共同監査の場合は最長24年。


これまでのところ、監査品質や監査報酬について懸念したような問題は起きていない。



といった調査報告でした。

以下、私見。


パートナーローテーション制度を導入した10年前も、そもそもは監査法人のローテーションを検討していたのですが、引き継ぎがうまくいかなくて監査品質が落ちるとか、監査コストが上がってしまうとか、監査法人の能力の限界とかで、見送られました。
(実際は、東芝でもオリンパスでも富士フィルム(だっけ?)でも、監査法人は交代してるので、やればできる)

この調査報告でも、オランダの制度で、監査法人の能力が足りないときは、イギリスのメンバーファームから人を呼ぶ、って話でした。

実際、そのようなケースがどれくらいあるかわかりませんが、日本の場合はなかなかむずかしいよね。言葉の問題だけでなく、会計基準が外国と少し異なるから、どこの国にサポート頼んだらよいのか。

ただ、このローテーション制度を、超大企業に限定して適用する、としたなら関係するのはBIG4監査法人だけだろうし、わりとIFRSにしてる会社も多いから、ヨーロッパからサポートメンバー呼ぶことが可能かもね。

それにグローバル企業を監査可能なのは、やはりBIG4とかのグローバルファームだけだと思うし、もしそうじゃない会社があるなら、グローバルファームに交代すべきだと思う。SMCという会社のことですが(笑)。


という話でした。
posted by TT at 10:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式投資関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月20日

英語が苦手な人が、将来の仕事のためにと、英語を勉強すること

英語が苦手な人が、将来的に仕事に英語が必要らしいと不安をあおられて、英語を勉強してみたりします。
なかなか上達しないと思います。

やってみたら案外すんなりできた、という人は、実は英語が得意な人なので、やってみる価値はあるんですけど、でもとりあえず目の前の仕事に必要ないならやらなくていいんじゃないか、と。


うん。

英語が苦手です。
英語の勉強は大変です。
で、仕事は嫌いです。

さて、英語がそこそこできるようになってやることはなにか、

英語で仕事をするんです。

ダブルパンチですよ。


英語ができるようになったら、英語で仕事するんです。

いや、好きならいいんですけど、なにも好きこのんで苦手なことで嫌いなことをやることはないですよね。

で、英語ができる日本人なんてザラにいて、そこらへんの頭悪そうなにいちゃんやねえちゃんもできたりします。
でも彼らを雇っても、全然仕事は楽にならないです。ミスばかりで逆に仕事が増えたりします。ミスがないかチェックする仕事が増えます。


つまり、いま英語が得意な人も、通訳とかならともかく、普通の仕事なら、これ以上の努力はいらんのよ。
英語ができるようになっても、仕事は楽にならんから。

たとえば、外国とのメールのやり取りが多くて英語を使う、とかなら、仕事をテンプレート化して、英語版と日本語版を作る、って努力をした方がいいよね。毎回の翻訳作業から解放されて、時間が圧倒的に短縮される。

ま、英語に限らず、なんでもそういう方向の努力がいいよね。仕事の場合はね。仕事なんてみんな嫌いだから、楽になった方がいいよね。
posted by TT at 12:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ツキを背負ったカモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする