2018年09月29日

絵画は美しくなければならない、というのを否定する

きれいな景色の絵ばかり描く人がいる。プロアマ問わず。
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眼をあけているなら常に景色は存在するが、『きれいな』景色を選んで描く。
これはつまり、女なら美人がいいと言っているも同然だ。
さらにいえば、普通の人が『きれいだ』と思うのと同じものしかきれいに見えていないという、芸術家としての大きな欠落でもある。
まして、現実を美化して描くとなれば、それは現実の否定、現実逃避である。

それはイコール自己否定でもある。
世界を否定することは、自分を否定することである。
『きれいな』絵を見て感じる、暗さや弱さは、その現れである。

そうではなく、
自分を肯定し、世界を肯定する。

これがピカソの原則だったのだろう。

草木が花を咲かす。へんてこな花もたくさんある。変な形や色。虫や魚もそうだ。でも生きている。
ピカソが絵を産み出す。これも花や虫と同じ。きれいも汚いもない。ただ、ある。

これがピカソの原則だった。



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2018年09月24日

ブレイクスルーのために否定し続けること

ピカソが言っていた。
成功は発見を否定した結果である。
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たとえば、写真撮影を趣味として始めるとする。そうすると、最初は下手で、まったく思い通りの写真が取れずに、いろいろ勉強しますね。で、次第に上手くなってくる。そうすると、世の中に撮りたい風景や一瞬が溢れていることに気がつくようになる。美しいものを発見するようになる。
芸術家はこれを壊さないといけない、と。
壊して何度でもやり直すんだ、と。
そうじゃないと、自分自身のファンになってしまう、と。

なるほどなー。

つまり、今の自分が『美しい、きれいだ』と感じる程度のところで満足したらブレイクスルーがないよね、と。
そのままだと、美しいものを見つけるセンス、美しいと感じるセンス、それを表現するスキル、そういったものが自分にはあると思い込み、そこで成長がとまってしまう。
打ち破らなくてはならぬ。

忍耐。我慢。やり続けること。

自分ですら良いのか美しいのか分からないくらいのところまでいって、それを世の中に問う。自信が必要だね。
だから、下手でもなんでも、とにかくやり直してやり直して、なにか新しいものが出たようなところまでいく。
大事だなー、と思います。

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2018年09月19日

新しいことは分からない

新しいことをやる。そうすると、分からないことがたくさん出てくる。
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分からないこと、イコール発見だ。
今まで培ってきた経験で解決しようと試みる。
通用すれば、その方法論が自分にとっての強みとなる。
通用しなくて、今までの考え方を改めなければならないこともある。これこそ大事な経験だ。

もし、分かってることばかりだったら、それは新しいことじゃない。
分からないことがあってこそのチャレンジだ。


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