大手牛丼チェーンを擁する三社の連結営業利益の話です。なお、2019年3月期(吉野家は2月期)の会社予想数字を使っております。
それぞれの3Q決算短信によりますと、
ゼンショーが約9300店(すき家、なか卯、ココス、海外の連結会社などの合計)
吉野家が約5000店(吉野家、はなまるなどなど)
松屋が約1200店(松屋など)
だそうです。
で、各社の予想連結営業利益を、店舗数で割りますと、
ゼンショー約210万円
吉野家約36万円
松屋約350万円
となります。
吉野家は、今期は特別に悪いようですが、それにしても、あれだけお客さんの出入りのある店を持って、儲けがこれしかないなんて、びっくりです。
もちろん、厳密に店舗ごとの利益を計算すればもう少し多いわけですが、広告費や本社の人件費やなんやかんや差し引くと、平均でサラリーマンひとり雇えるか雇えないかくらいの儲けしか出ないという計算になるわけで。
飲食店を10店舗近く出してるオーナーが、自分の手取りは400万円くらいだよ、とか言ってて、あまりの少なさにびっくりしたことがありましたけど、本当にそんなもんだろうな、と思います。
松屋をひとつ持ってても、350万円ですからね。オーナーの手取りとなったら税金とか利息とか引いて、もっと少ないわけで。
本当に飲食店は儲からないですよ。
大変なんだけど、儲からないです。
それだけ店が多くて価格競争が激しいということでしょうか? 日本は外食に関して豊かだということでしょうか?南国のフルーツが安いように。
以上です。