2019年04月13日

ベーシックインカムになれば「やりたいことができる」は、少し違う

ベーシックインカムの時代になれば、やりたいことができる、夢を追いかけられる、みたいな発想もあるかとおもうが、それは少し違う。
無理して頑張って働かなくてもよくなったとき人はどうするのか、というとほとんどの人は、ダラダラ暮らすだろう。お金のかからないゲームをしたり、本を読んだり、ネットサーフィンしたり、といまと変わらない。ただ、飽きるので、今よりはクリエイティブなこともするだろう。ゲームを作ってみたり、本を書いたり、ブログやSNSをはじめたり。だが、「プロになって、これで食べていくぞ」という気持ちは起こらないだろう。世に出て赤の他人から批判されたり評価されたりなんてバカバカしい。そんなことしなくても食べていけるのに。
つまりベーシックインカムの時代には、ハングリー精神がなくなる。

たとえばユーチューバーになりたい、という子がいたとする。でも、ベーシックインカムがあるから、ユーチューバーにならなくてもいい。なって世間に迷惑をかけるような過激なことをやる必要もないし、顔をさらして名を売る必要もない。絶対に有名になってこれでお金稼ぐぞ、稼がないとヤバイ、という切迫感はない。
だいたい多くの人が働かなくなって可処分所得が減るので、そうなると巡りめぐって広告収入も減ることになり、有名になってもさして稼げなくなる。

なんであれ、事業というのは、ある種の切迫感がないと、ブレイクスルーは生まれにくい。冴えなくて、お客も入ってないのに長年潰れないお店というのは、そこが自社保有の物件で家賃負担がなく、さらに他にも不動産を保有していて、そちらからの家賃収入があったりするものだ。

ベーシックインカムが貢献するのは、人に夢を与えるという方向よりも、泥棒が減るとか、ブラックな働き方が減るとか、そういったマイナス面を減らす方向だ。

いま、「やりたいことがあるけど仕事のためにやる時間も金も無い」という人たちがいて、そこにベーシックインカムが導入されたとき、おそらくほとんど全員の「やりたいこと」が消えてしまうだろう。



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ベーシックインカムに立ちはだかる『働かざるもの食うべからず』の壁

働かざるもの食うべからず。という道徳がある。
道徳というのは常に正しい訳ではなく、善というわけでもない。道徳とは本能の弱化であるから、時代の権力者なり組織に都合の良い道徳が用意され、徹底される。
ベーシックインカムの導入により得をする一般市民が多いはずだが、その一般市民のなかにもその導入に抵抗するものがいて、その理由のひとつが、冒頭の道徳観だろう。

だが本来、誰だって、働かなくても食べていきたい、というのが本音のはずだ。働かなくても誰もが食べていける世の中になって、いま困る人がいるのだろうか? 村人総出で田植えや収穫をやらないと間に合わず、サボるものがいたために村人全員が困る、というような環境では、今はない。

現代日本では貧困層というのが増加している。働かなくては食べていけない。いや、これは貧困層に限らない。多くの人が直面していると思う。生活のために働く、ということに。

そこにベーシックインカムが導入されたとき、働いてお金を稼ぐ、ということは、もはや食うためではない。それは、食べる以上のリッチな生活のためであり、あるいは貯金しておいて老後や病気、ケガへの備えという目的のためになる。

そもそも、ベーシックインカム程度の収入では、働かなくても生きていけるわけではない。ここで私のいう『働く』とは、日常の家庭内の仕事のことである。買い物や炊事や掃除、洗濯とかいった仕事は、自らやらねばならない。これらを家政婦を雇ってやらせるほどの収入は、ベーシックインカムでは当然得られない。『ベーシック』とは、そういうことだ。

世の中に、お金を稼ぐためではない仕事をする人が増えると思う。
夫婦で暮らす場合、外に働きに出なくても十分な収入がベーシックインカムで得られるだろうから、そうなるとそれまで家事を妻に任せていた夫も、家事をやらねばならなくなるだろう。

家事もさることながら、ボランティアも増えると思う。そういう時代になる。
生活に余裕ができるというのは、心に余裕ができるということ。

とにかく、働かなくても食べていきたい、というのが誰しも有する本音のはずだ。

posted by TT at 08:11| Comment(0) | 俺の雑念 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月12日

ベーシックインカムとルームシェアの未来

たとえば20才以上の人には一律月8万円払います、というのがベーシックインカムで、つまり年金の低年齢化です。
たとえば家賃12万円の部屋に大人4人で住んだら、ひとりあたり3万円の負担でいいよね、というのがルームシェアです。

この場合、この4人は、各自残りの5万円で食費とか、まかなうわけです。なのでやりくりすれば、貯金ができるでしょう。

さらに、誰かが食事当番となり、みんなのご飯を作ります、となれば、外食するよりも圧倒的に食費がさがるので、みんなもっと貯金できるでしょう。この場合、食事当番の人は食費を負担しない、とか細かい決め事はあるでしょう。それ以外の人たちは外に働きにいって稼げるので。

こういう社会になっていくと、いま単身世帯が多いのですが、これが減っていきます。すると空き家が増えて、家賃が下がってきます。先の例の家賃12万円というのは、かなり広い家かもしれません。

ベーシックインカムの世の中になると、人は今ほど働きません。そうなると、たとえば時給900円できつい仕事とかいうのは、誰もやりません。なので、その仕事の時給が高くなるか、あるいはロボットがやります。これは最低賃金の上昇と、産業のオートメーション化、AI化を促進します。

日本はいま人口減少フェーズにありますが、これはベーシックインカム導入を可能にするひとつの現象であるように思えます。
そこに、AI化による失業者の増加。
デフレというのも、ひとつの道筋です。

豊かだ、ということですね。

奪いあえば足りない、分けあえば余る。

posted by TT at 17:44| Comment(0) | 俺の雑念 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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