2011年05月25日

メモ:東芝の方針転換とか人事とかの件

図解 ビジネス情報源 スマートグリッド 業界動向と主要企業がひと目でわかる (図解ビジネス情報源) [単行本(ソフトカバー)] / 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 諸住哲 (著); アスキー・メディアワークス (刊)

こんなニュースがありました。
東芝が環境エネルギーに注力する〜〜とか、PC・テレビ部門を強化する〜〜とか。
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東芝、次世代エネ注力 7000億円用意 積極的にM&A
東芝の佐々木則夫社長は24日の経営方針説明会で、スマートグリッド(次世代送電網)関連事業で2015年度に売上高9000億円を目指すことを明らかにした。福島第1原発事故で“逆風”が予想される原発事業に代わり、スマートグリッドなどの環境・エネルギー分野での収益拡大を目指す。事業を加速するため、海外の先行メーカーに対し積極的なM&A(企業の合併・買収)攻勢も計画しており、その原資として13年度までの3年間に7000億円の特別投資枠を確保する方針だ。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110525/bsc1105250504001-n1.htm

「PC・テレビ分野で売上高3兆円超を目指す」──東芝が2011年度経営方針説明会
融合した新商品を迅速に開発するため、同社はパソコン事業などを管轄する「デジタルプロダクツ&ネットワーク社」と、液晶テレビなどの映像事業を管轄する「ビジュアルプロダクツ社」を統合し、4月1日付で「デジタルプロダクツ&サービス社」を新設済み。縦割りだった組織を見直し、分野を超えて技術や部品、サービスの共通化を図っている。同事業における2010年度の売上高は約2兆3000億円だったが、佐々木社長は「インドネシアやベトナム、インドといった新興国でシェアを拡大するなどして、2011年度に約2兆5000億円、2013年度に約3.1兆円の売上高を目指す」と語った。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110525/360639/
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かつてこんな記事を書いていました。
東電に見る、全体が分かる人がいない企業
たとえば東芝です。東芝は数年前に、「原子力と半導体に絞る」と言って大きく舵を切りました。今回の事故により、東芝は大きなダメージを受けてしまいましたが、おそらく当時の経営陣にとって管理可能な(あるいは得意分野だった)事業が、そのふたつだったのでしょう。もちろん、将来性やコアコンピタンスなどを理由としての決断でしょうが、やはり自分たちの手に負える事業を選んだのに違いありません。それでも、良い判断だったと思います。

しかし、近い未来に起こると想定される問題は何かというと、東芝にはもともとたくさんの事業があり、役員や次期役員クラスには、さまざまな事業のスペシャリストがいるわけです。それを「原子力と半導体」に絞ったわけですから、そのふたつに詳しくない人がいるわけです。もし、詳しくない人材がトップに立った場合どうするかというと、また「大きく舵を切る」ことになるわけです。自分の得意分野を取り戻して、資源の集中を行ってしまうわけです。
http://takemura-cpa.seesaa.net/article/192283459.html


今の佐々木社長ってのは、もともと原子力事業の人でした。(社会インフラ部門)
その前の社長は西田さんって人で、デジタルプロダクツとかやってた人。今は会長。
つまり、ふたりで原子力と半導体なわけです。

つぎはデジタルプロダクツとビジュアルプロダクツを強化するということですから、次の社長はこれらの部門のトップから出ます。特に名前が残ってる「デジタルプロダクツ」部門が有力かな。
佐々木さんと連続して電力システムからは出ないと思うんですよね。佐々木さんは一度副社長をやってから社長になってるけど、今の副社長はみんなインフラ系か財務部なんで、次は執行役上席常務から飛び級で社長になる人が登場する予感。
・・・と、無責任発言をしてみる。
サラリーマンは大変だ。出世する部門にいれば出世するし、順番が回ってきて出世することもある。



posted by TT at 09:20| Comment(0) | TrackBack(0) | Ctrl+X [象の足かせ] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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