2011年06月15日

内定がもらえなくて腐ってる君とニート予備軍へ

リクルートスーツ着て電車に乗ってる大学生を見ます。
今の大学生は大変だなぁと思う。俺もあんまり年齢変わらないけど。。。振り返ってみれば、「あのころは青かったなあ」と思いますね。青かった、というのはバカだったという意味です。何も知らなかったなあ、という意味です。世間を知らないし、自分自身のこともわかってなかったなあ、と。
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何が大変って、就活する理由だよね。
仕事選びの判断基準で、「金」の優先度が一位じゃない。
だって、金が今すぐ必要なら大学なんか行ってないからね。
となると、なんのために働くのか考えなきゃならない。そこで「夢」とかいう意味不明なものが登場する。
そして今の大学生の悩みは、「夢」が無いことなんだよね。

夢があれば、その夢を叶えるためという立派な志望動機を面接で語れる。

夢があれば、在学中になんらかの活動をして、それについて面接で語れる。

夢があれば、就活がうまく行かないときの言い訳になる。


とまあ、夢と就活とが密接に関連しているわけだね。だけど結局、大事なのは就活で、夢ではない。それくらい就活が大事だと思い込まされてる。だから大変なんだよね。


テレビで貧しい国の貧しい子供に聞いている。将来なにになりたいの?
子供はいう。
お医者さん。
学校の先生。

視聴者は目を潤ませて、ええ子やなあ。おっちゃん、応援してるで。がんばりや。という。

アメリカの子供に同じことを聞いてみる。
投資銀行で証券をバンバン顧客に売って、たくさん儲けたい。
ヘッジファンドのファンドマネージャーになって、たくさん稼ぎたい。


うん。
夢というのは刷り込まれてる場合が多いよね。
そして、自分の想像力を越えることはない。

人は、自分の想像力を広げることが大事だね。そのためには実体験が必要だから大変なんだよね。自分の知らないことを体験すると想像力が広がる。ときには自分が苦手だと思ってることにもチャレンジしないとならないから大変だ。

想像力が広がれば、夢は変わる。


金が無くて食うにも困るなら、金のために働けばいい。
金があるのに金のために働くと、虚しくなって、死にたくなる。
だから、夢が必要だ・・・。

大学生のみんなに教えちゃうけど、大人にも夢なんか無いよ。君に、「将来の夢は何ですか」とか、「志望動機は何ですか」とか尋ねてる人も、夢なんか無いし、今の会社にとどまる強い理由も無くて困ってるんだよね。それで、夢を追いかけてる人を見て、うらやましいなあと思ってる。
だけど、君たちよりは大人だから、その夢が世間から刷り込まれた「夢」か、単なる現実逃避か、自分の内から生まれた夢かの違いはなんとなく分かってる。だからこそ、夢のある大人をうらやむ。


大人の抱く本物の夢は、明確にイメージできない。
明確にイメージできるなら、それは刷り込まれた「夢」だ。


うん。
この歳になって思うけど、就活がうまくいかなくても悩み苦しむことはないよ。
たぶんだけど、「スタートはどこでもいい。結局、ゴールは同じ」だと思う。人生ってのは。学歴とか職歴とか、国籍さえも関係ない。どこからはじめても、同じ終着点に行きつくものだ。そんな気がするよ。


君を採用するのは、君が優秀だからじゃない。
「優秀な人を採用する」とか言ってるのは自分を優秀だと思い込みたい人だけ。

君を採用するのは、君に適性がありそうだ、ってだけの理由だよ。
適性とか言うと解りづらくて、そこでコミュニケーション力だとかって話になりがちだけど、必要なら会社は犬でも猫でも採用するよ。
ほんとにただマッチするかしないかってだけなんだよね。雰囲気とか見た目とか話し方とか話す内容とか、友達になれそうかどうかってのと変わんないよ。究極的にはね。

(「自分は優秀である」と思い込んでる学生を採用したい会社というのもあって、そういう会社は従業員の「優秀さ」をアピールするよ。彼らのプライドを利用してバンバン働かせようというわけだ。また、「優秀」が好きな顧客ってのもいるから、彼らへのアピールでもある。その意味で、自分を「優秀」だと思い込んでるかどうか、という適性もあるね)


だから、本気で就活するなら、とにかくたくさん応募するしかないね。そして、自分とマッチする会社を探すしかない。
(だけど、マッチする会社が弁護士事務所とか監査法人とか外務省とかだと、それなりに勉強して資格試験に合格する必要があるんだよね)

ただし、仕事は会社員だけじゃない。
金を今すぐ必要としないなら、とにかく何か経験することだね。バイトでも旅行でも会計士試験でも。そして想像力を広げてみるのがいいと思うよ。

世の中、思ってたほど大変じゃないことが多いよ。
呆気ないほど簡単にできちゃうことが多い。
だけど、一歩目が大変なんだよね。

だけどまあ、よく考えてみればさあ、自分が見たことも聞いたこともない会社に入ろうっていうんだから、マッチする方が難しいわな。いつも使ってるコンビニだとか、アマゾンだとか楽天だとか、鉄道会社だとか、そういうのだったら顧客が何を望んでるか知ってるし、社内事情はどうあれ、会社がどうあるべきかっていうイメージはあるよね。だけど全然知らない会社に行って「ワタシはオンシャのケイエイリネンにキョーカンしました」とかいうんだから、まあ茶番だよ。。。だって社員だってケイエイリネンなんて知らないんだから。。。


軽くて広い心




自己分析する学生は、なぜ内定できないのか? [単行本(ソフトカバー)] / 森田 均 (著); 日本経済新聞出版社 (刊)
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posted by TT at 11:09| Comment(0) | TrackBack(0) | Ctrl+X [象の足かせ] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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