2011年06月27日

『希望』という字は、のぞみうす?の件

昨日今日と、希望について考える時間がありました。

morning.jpg

希望。
希:希塩酸とか希硫酸とか、うすいという意味で用いられる漢字です。
だから、「希望」とは、「望み」が「うすい」こと・・・?

稀:こっちは「まれ」という漢字ですね。右側が「希」です。
薄いという意味は、こっちの「稀」という漢字の持つ意味です。

希望の「希」は、じつは望みという意味です。願うという意味です。

佐々木希という人がいますね。名前でも使われます。のぞみ。

というわけで、「希望」は「のぞみのぞみ」です。望みまくりです。


希望の反対が絶望ですね。。。
望みが絶えてしまった状態です。
人が自殺するのは、絶望するからと言われています。

自殺者が毎年3万人以上出ています。それが13年続いている。
13年×3万人以上=40万人
この13年で40万人が自殺したという統計が出ているわけです。

40万人。。。
市区町村が消えます。

この10年で、大きな街がひとつ消えるほど、人が自殺しました。


話を希望に戻します。
中国の社会事情について書かれた文章を読みました。
みんなぺちゃくちゃ大きな声で携帯電話を使う。電車内でもおかまいなし。
電車の乗り降りは、もうめちゃくちゃ。我先に、って感じです。
だけど、けんかにならない。なぜか。
それは希望があるからだ、と村西さんは結論付けていました。
いま中国はバブルと言われている。そしてバブルはもうじき崩壊すると言われている。
それでも、中国はこれからもっとよくなっていく。今日より明日、明日より10年後、もっと豊かになれると言う希望がある。
だから、中国人はちょっとしたことでけんかしたりしない。キレたりしない。

一方の日本です。
電車内で大きな声で話す人はマナー違反です。けんかが勃発するときもあります。
電車の乗り降りは、かなり整然としています。ラッシュ時に体がぶつかったりすると、けんかが勃発します。
みんなピリピリしています。
それは希望が無いからだ、ということになります。
日本はこれからもっと悪くなっていく。今日より明日、明日より10年後、もっと貧しくなるという絶望がある。
だから、日本人はちょっとしたことでけんかする。キレる。


これは「欠乏」の状態ですね。
心が「欠乏」を感じている。自分から何かが奪われると感じている。
自分の安全を奪い、快適を奪い、財産を奪う。。そんな奴らが街にはあふれている。だから身を守らなくてはならない。ちょっとでも隙を見せたら、すべてはぎとられる。
だからピリピリしている。すぐに爆発する。一触即発だ。

ちなみに、この「欠乏」こそが諸悪の根源です。戦争とかも、この精神状態が生み出します。「奪われてたまるか!」と思って仕掛けるわけです。差別意識もそうですね。


日本には希望が無い。絶望がある。そして欠乏がある。。。
・・・これってホント?


希望って、経済的なことだけなの?
ほんとに欠乏しているの?

今より未来がよくなると思えたら、それが希望。


日本は、よくなってきている。

かつて、みんな電車内ではもっと快適に過ごしたいと思っていた。
だから、乗り降りはスムーズにいくようになった。体がぶつからないようになった。子供にもお年寄りにも安全なものになった。
むかしは電車内でタバコ吸っていたんだよ。タバコが嫌いな人にとっては大変だったよ。それも無くなった。
昔と比べたら、ずいぶん快適になった。


悪習と呼ばれた慣習も、どんどん無くなってきた。

世の中は、どんどん良くなってきているはずなんだ。


だから、今日より明日、明日より10年後、もっと良くなっているはずなんです。

・・・と、思うことが希望なんです。

つまりは、気持ちの問題。

経済的な数字は、もしかしたら悪くなるかもしれない。
だけど、それは貧乏になることを意味しない。


創造しつづければ、必ず豊かになる。

希望を持って創造しつづけたら、結局は経済的な数字もよくなります。


「欠乏する」と思うから、奪い合う。
奪い合ってばかりで創造しないから、ほんとに貧しくなっていく。


創造は、面倒くさいかもしれない。時間もかかる。
手っ取り早く人から奪った方がらくちんだ。
だけど、創造しなければ、必ず貧乏になる。

それは物質的なことや経済的なことに限らない。


創造とは、周りの人を豊かにすること。

そう考えたら、物質的豊かさに限らないはず。
人を気持ちよくさせる。人に満足を与える。
これもまた、その人の人生を豊かにすることだ。
これが本来の3次産業の在り方のはず。


効率、合理化。。。
このせいで、3次産業も工業になってしまった20世紀。
工業になるだけならまだしも、創造することを忘れてしまった20世紀終盤。
ただ金を奪うことだけを考えた20世紀終盤から現在。


21世紀は、精神的豊かさをもたらす人たちがたくさん出てくる。
成功する人がたくさん出てくる。


誰かの成功は、みんなの幸せなんだ。


成功者がたくさんいればいるほど、その世界は幸せなんだ。



100人の村で、
A:自分だけ大金持ちで、残りの99人が貧乏の村と、
B:自分だけ貧乏で、残りの99人が金持ちの村、


どっちの村の生活が豊かだろうか。

ちなみにBの場合、自分も何か仕事したら簡単に金持ちになれるんですよ。
だから、Bの村は100人が金持ちになる。


A:自分だけ週休4日で、残りの99人はサービス残業・休日返上の会社と、
B:自分だけがサービス残業・休日返上で、残りの99人は週休4日の会社、


どっちの会社が豊かだろうか。

Bの場合、99人が自分に仕事を押し付けてるなんて考えられないから、結局自分のやってるサービス残業・休日返上は必要のないこと。好きでやっていること。

だから、Bの会社は100人が週休4日になる。


希望が無いから、足を引っ張り合う。
希望が無いから、ピリピリしている。


「欠乏している」と思うから、奪い合う。


わたしたちの生活は、日々よくなっていく。
今日より明日、明日より10年後。
もっと快適になっていく。


「アメリカみたいになりたい」という希望を持てた時代。

「昔はよかった」と希望の無くなった現代。

希望が無くなったのは、希望するイメージが持ちづらいから。
モデルがないから想像することが難しい。


でも、難しいってだけで、できないってわけじゃない。


創造:(自分じゃなく)周りの人を豊かにすること

希望:のぞみのぞみ

難しいかもしれない。めんどくさいかもしれない。
だけど、できないってわけじゃない。




「東大安田講堂事件」
若者が「議論しましょう」と活動したら、徹底的に国から叩き潰された。
これで、「何をやってもだめなんだ」と国民が思うようになった。むしろ、国民にそう思わせるためのパフォーマンスが安田講堂事件だった。
だから、今の中年世代(初老?)は希望を持たない。その中年世代が作った現代社会は希望のない世界。

でも、そんな昔の事件なんて忘れようじゃないか。
新しい世代が、新しい希望を持って、生きていかなきゃ。
中年世代も同じ。希望を持って生きていきましょう。


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