さて。
明るい人になりたい。と、悩んでる人がいます。
きっとですね、つらいこととか、傷ついたりとか、劣等感とか、持っちゃってるんだよね。
「自分はこんな暗い性格だからだめなんだ」「あの子みたいに明るくないから、わたしはダメだ」「おれは暗いから、こんな仕事しかできないんだ」
・・・なんてね。
えー、ちょっと僕が考えたことがあるから、信じなくてもいいんだけど、まあ、気が向いたら読んでみてください。おねがいします。
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明るい人ってどういう人なんですか、ってことなんだけど。
太陽は明るいよね。
電気も明るいよね。
なんでですかって。
周りを明るく照らすからだよね。
周りを照らすから「あかるい」って言うんだよね。闇を飛ばしちゃうわけだ。
だからさ、周りの人を明るくする人を、「あかるい人」って言うんだよ。
周りの人の心をあったかくする人を、明るい人とか、あったかい人っていうんだよね。
逆に暗い人っていうのはさ、周りの人を傷つけて、周りの人の心の灯を消しちゃう人なんだよね。電気を消しちゃう人なわけだ。
でも、ジメジメしてるかっていうと、必ずしもそうじゃなくてさ、
たとえば、
「おれはこんなにすごいんだ。それに比べておまえはダメだ」
「おれはこれができる。だけどおまえはできない。おまえよりおれのほうがすごい」
こんなこと言って、人を傷つけて、
「ガハハハ。おれはこんなに明るいのに、おまえはどうしてそんなジメジメしてるんだ。陰気だなあ。ガハハハ」
っていうんだよ。
もっと上から見てみろって。
あんたのまわり、真っ暗だよ。真っ暗闇のなかに、あんたポツンと立ってるよ。
身近な人の心を暗くして、それより自分の方が明るいって言い張って、それがなんなんですか? って。
あんたの人生、まっくらだよ、って。
ね?
「お兄ちゃんはできるのに、どうしてあなたはできないの」
「たけしくんはできるのに、どうしてあなたはできないの」
「はぁ・・・、ほんといやんなっちゃうわ」
っていうんだよね。
家の中、真っ暗だよね。
で、もちろんジメジメしてる人も暗い人だよね。
「ああ。つまらないなあ」とかさ、「やっぱり面白くないよね」とか、「これ、あんまりおいしくないよね。あっちの方がまだマシだよね」とか。
こんな人といても面白くない。
だからさ、明るい人って、派手な人のこと言うんじゃないんだよ。
いつでもはしゃいでる人のこと言うんじゃないんだよ。
どんなに派手で、どんなにはしゃいでも、周りの人の心を暗くする人は、暗い人なんだよ。
周りより明るい人が「明るい人」なんじゃなくて、周りを明るくする人が、「明るい人」、なんだよね。
わかりますか?
照らす人が、明るい人。
だから、自分が地味でも、シャイで口数少なくても、いいんです。
周りの人の心を明るくすればいいんだよ。
そしたら、自分の周りが明るくなる。
上から見たら、あなたの周りがとっても明るいんだよ。
それが明るい人生だよね。
OKですか?
じゃあ、どうしたら周りの人の心を明るくできるんですか、って。
周りの人の心の電気をつけてあげられるんですか、って。
いいですか。
「うれしい」「たのしい」「しあわせ」「ありがとう」
こんな言葉を言えばいいんです。
なんでかっていうと、そういうこと言われると、人はうれしいから。
(ああ、この人はいつも楽しそうだ。わたしといると、いつも楽しそうにしてくれてる。うれしいな。わたしの存在が認められた気がする。生きてきてよかったなあ)
と、こういう風に思うんです。おおげさに言うとね。
人の心を明るくする方法は、自分が幸せになることなんです。
そして、「あなたといると、わたしはしあわせです。ありがとう」と、言うんです。
まあ、これを直接言うのは恥ずかしいし、うそくさくなっちゃったりするんだけど、これっぽいことを言えばいいんですよ。
だけど会って間もない女性から言われた時は、うれしいけど、気をつけないといけませんね(笑)。でも、男がそういうプロの女性に貢いじゃうのは、その女性と一緒にいると楽しいからなんです。しあわせな気持ちになるからなんです。「あー、この人は俺といると楽しそうにしてくれる。俺の存在が認められてるんだ」って思うからなんです。だからプロじゃなくて素人の女性もどんどん言ってあげるべきですよ。
話がそれました。
大事なのは、解釈ですから。解釈。
あるひとつの出来事を、どのように解釈するか。
「くだらない」と思うか、「たのしい」と思うか。
いつでも「たのしい」って解釈してる人のそばにいるほうが、やっぱり楽しいですよ。
心が明るくなるんですよね。
これが上級者になってくるとですね、人を褒めるってことをやるわけです。
褒めるっていうのも、実はその根っこにある精神は、「感謝」なんだよね。
だから同じなんだけど、もっと人を明るくすることができるわけだ。
でもこれは難しい。
上級編ですね。
とにかくですね、まとめると、「明るい人になりたい」と思うなら、まず自分が幸せになるんだ、ということです。うれしいとか、たのしいとか、思うようにしなさい、ということです。
で、世の中には、「うれしいこと」とか「たのしいこと」とか、「つらいこと」とか無いんです。
いいですか。
誰にとっても「つらいこと」とか、無いんですよ。
出来事しかないんですよ。
それを、どう解釈するかということなんです。
だから、「あー、つまらないな」とか「つらいな」とか言って、周りの人の心の電気を消してるのは、自分自身なんですよね。選んで、そうしてるんです。
悲劇にするか、喜劇にするか。
自分で選ぶんですよ。
はい。長くなりました。
いったいなぜこんな話をしてるかというとですね、もちろん「明るい人になりたい」と悩んでる人が読んでくれて、ちょっと試してもらえるとうれしいというのもあるんですが、やはり社長とかそういう組織の上に立つ人ですね、人の上に立つ人、こういう人に「あかるい人」になってもらいたい、っていうことですね。周りを照らす人になってもらいたい、と。このように思うわけです。もちろん僕自身もです。
以上です。ありがとうございます。