昨日は、税収アップを考えるなら消費税増税は間違いですよ。という話をしました。
で、GDPそのものを増やすことを考えないと、税収は増えませんよ、という話もしました。
消費税増税の目的は。その効果は。
税収10倍を目標にしたら、それがよく見えたことと思います。
たとえば2050年、税収400兆円を目標にした場合、やるべきことは消費税増税じゃありません。
国債の格付けなんか気にすることありません。足りないうちは国債発行しておけばいいです。税収が増えたら国債も余裕で返せますから。
一方、法人税とか所得税とかってどうでしょうか。
松下幸之助さんなんて、最高で93%の税率がかけられていたといいます。10億円かせいで、9億3千万円税金ですよ。やってられませんね。
だけど、幸之助さんは、仕事やめなかった。
そうなんですよ。
消費税が400%になったら買い物しなくなるんですけど、所得税が90%になったとしても、仕事やめる人は少ないですよ。
はい。今回も信じられる人だけ読んでください。
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さて。
経団連はなぜ消費税率アップを容認するのか。っていうと、法人税の減税とセットだからです。
まったく目先のことしか考えてない社長たちで、もうしわけないけど経団連に入ってる会社にお勤めのみなさん、ご愁傷様です。
自分の払う税金を減らしてほしいと思ってるんです。
自分さえよければいいと思ってるんです。
法人税を減らしてもらえば、利益がたくさん出る。そしたらボーナスもたくさんもらえる。まあ、ちょっとくらいは株主にも配当してやるか・・・みたいな。
まったく。こういう考えだと、財布からどんどんお金が出ていきますよ。自分さえよければいいって思った時から、お金はたくさん出て行く一方、お金が入ってこなくなりますよ。感謝の気持ちを忘れたらあかん!
消費税増税により、売上そのものが下がるんですよ。
で、ああいった大企業のみなさんは大抵モノづくり企業ですから、設備投資が欠かせませんよね。
販売量が減ったとしても、設備投資を止めることはできないんですよね。時代に取り残されちゃうからね。
設備投資には消費税がかかるんですよ。
だから原価や間接費が増えるんですよ。
それで売上が下がるんですよ。
いったい、どうなるんですか。って。
売上総利益がさがるんですよ。
営業利益もさがりますよ。
そしたらボーナス払ってる余裕ないんですよ。
そんなこともわからない人たちが、偉そうな顔してるのが今の日本の経済界です。
だから日本の不況は治らないんです。
治るのに、もうちょっと時間かかるんです。
ちなみにいうと、税金といえば「富の再分配」ですよね。
「富の」再分配です。
だから、所得とか利益に課税するのがやっぱり基本ですね。
消費に課税するのは、やっぱり原則から外れているように思う。
外国のことなんかしらん。比べてもしょうがない。
社会保障なんかもそう。外国と比べてもしょうがない。
原則に照らして正しいことを、やれる範囲でやったらいいんだよね。
・・・小難しい話するとボロが出るから、このあたりで控えておこうね(笑)
あと、ぼくらができることは、環境に適応すること。
だからこの記事も、消費税増税を食い止めようとか思ってないし、経団連を批判しようと言う意図もないです。すべて環境だから。どんな環境でも「ついてる、ついてる」と言っておきましょう。そしたら、なんかいいこと思いつくよ。消費税が高くなったときに、いまより得する仕入れルートを見つけようと努力したりさ、そんな環境でも儲かる会社を見つけて投資したりさ、まあ、そういうことだよ。適応するぞ、という気持ちが大事だね。やってやれないことはない!
以上です。ありがとうございます。