2017年02月27日

利益剰余金と現金はちがうもの。

どうも利益剰余金という貯金があるものと勘違いしている方が、多くいるようです。
 
利益剰余金と現預金は、異なる概念のものです。

実例を見れば明らかで、例えば桧家ホールディングスの28年12月期では、
現預金が約60億円。
利益剰余金は157億円。

まったくちがいます。

現預金は貸借対照表の「資産の部」に記載されており、
利益剰余金は貸借対照表の「純資産の部」に記載されています。

 
資産の部には、資産が記載されております。
現預金のほか、在庫、土地建物、有価証券などです。

それでは純資産とはなにかというと、純粋な資産、ではなく、
資産総額から負債総額を差し引いたもの、という意味なんです。
英語だと net asset で、これの翻訳です。

純資産の主な項目は、資本金と利益剰余金です。
資本金は、株主がこの会社に投資した金額です。
利益剰余金は、会社がこれまでに積み上げてきた利益の累計額です。
 
ここで、「利益の累計額なのだから、相当するキャッシュがあるだろう」と考えるわけですが、
上に示した実例の通り、現預金と利益剰余金は一致しません。
それは、獲得したキャッシュはそのまま銀行に預けられるわけではなく、
在庫に投資されたり、機械設備に投資されたりと、姿を変えているからです。

サラリーマンの方でしたら、給料から生活費や遊興費を差し引いた残りは、貯金となり、イメージとしては、利益と貯金は等しくなります。
これは、現預金以外に、資産を持たないからです。

しかし、会社は稼いだキャッシュを次々と投資しています。
なので、現預金と利益剰余金が一致しないのです。


posted by TT at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式投資関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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