2017年07月13日

会計上の資産と、本当の『資産』。社長が考えるべき、正しいお金の使い道

いまの会計ルールでは、資産というのは「会社が支配していて、将来の経済的便益を産むもの」といった定義がなされてます。

経済的便益ってのは、エコノミックベネフィットだったかな?これを和訳したもので、まあつまりは、お金になる、といった意味です。

で、この定義は結構正しいと思うのです。

ですが、現在のバランスシートには、ほんとに将来的にお金を産むものだけが載ってるわけじゃないと思われるわけですよ。

いまバランスシートに載ってる資産が、次にどうなるかを見てみると、
例えば、売掛金は、回収されて現金になるから分かりやすいんだけど、
棚卸資産は売上原価という費用になる。建物も減価償却費という費用。

って感じで、わりと費用が『資産』として載ってるわけです。

これらは、前払費用なんですよね。前払費用を売上と期間対応させるために、いったん資産として載っけてる。
(棚卸資産は売れたらお金を産むから資産なんだけど、売れなかったら損失だし、原価より値下げしないと売れないかもしれない)


うん、じゃ、本当の資産とはなにか、っていうと、お金を産むもの。

富の源泉っていうのかな。

たとえば、おいしいことで売れてるレストランだったら、シェフとかレシピ。
芸能事務所の芸能人。
石油の採掘権とか、ダイヤの採掘権とか、温泉の源泉を持ってるとか、こういうのもそうだよね。

で、バランスシートに芸能人とかレシピは載らないわけですよ。
でも、資産だよね。
採掘権は載ると思うけど。


たとえば、システム開発会社があったときに、この会社がお仕事頑張って、10年間生き延びたとします。
で、10年後どうなってるかというと、やっぱりできるだけ安いエンジニアを雇って、価格勝負でお仕事を受注してるとするなら、この会社はなにも資産を増やしてこなかった、ってことになっちゃうんだよね。
まあ、取引先の情報とか、そのくらいでね。

ほんとは、もっと楽にお金を稼げるようになっててもよかったわけだ。

かなり高いスキルを保有する会社になってたら、それが『資産』だし、社名が有名になってブランドになってたり、とか。
それから、本業とは関係のない会社に投資して、それがキャッシュを産むようになってたり。

で、これは、その10年間のお金の使い道で違っちゃうんだよね。

棚卸資産が山ほど増えた。。。だけど売れてません、だったらそれは資産じゃなくて損しただけだよね。
自社ビル建てて、内装もラグジュアリーブランドで揃えました。バランスシートの「建物」が増えました。。。でもお仕事は大抵クライアント先に常駐してやるんで、だれも使ってません。これも損だよ。


まあ、こんなバカみたいな例じゃなくても、けっこうバカみたいなお金の使い方してる事例はあると思うのです。


きのう、下手なCMにお金を使うのはやめた方がいいって話をしたけど、そういうこと。
その使い方で、『資産』が増えますか?って話なんですよね。

「CMなんだから広告宣伝費で、資産にはならんだろ」
って言ってるからダメなんですよ、ダメって言い方はよくないけど。
たとえば、ブランド価値を高めるようにCMするんですよ。で、それはテレビCMじゃなくてもできるし、テレビCMじゃない方がいいかもしれないんですよ。それは各企業が考えることだけど。

単純に「新製品ですよー」じゃ、そこで終わりなんだよね。


富の源泉を買うようにしないといけないよね、って話でした。

で、これは個人も同じです。
もちろんお金を稼ぐことだけが人生ではないけれど、それが結局は人の役に立つってことだったり、単純に向上心を満たすことにもなるし、懐が暖かければ心も暖かくなるし、悪いことはないんだよね。
posted by TT at 11:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式投資関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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