2017年07月24日

新しい収益認識基準とポイント引当金

めずらしく会計基準の話。
今度、収益認識の基準が少しだけ変わります。

で、大きな影響を受けるのは、

携帯電話の会社とか、
クレジットカードとか、
航空会社とか、
家電量販店とか、
通販会社とか、

だと思います。

割賦販売と、ポイント引当金の会計処理が変わります。
とくに携帯電話の会社は、モロに食らいますね。頑張ってください。
あ、でもすでにIFRSに変えて対応済みなのかな?


要は、「義務を履行したら収益認識する」と、なります。
これまでの日本の基準でも、まあ原則としてそうなんですが、たとえば、割賦販売の場合は、『保守主義の原則』ってのが働いて、割賦代金の入金がある都度、収益認識してました。つまり、部分ごとに売上を計上していた。
これを、モノは渡したんだから義務は履行した、ってことで、一括して売上計上するようになるらしいです。

通販とか携帯端末とかの売上が、今までより前倒しに計上されますので、会計基準変更時に、売上が大きくなると思います。その後は平準化されるので、元の水準に戻るのかな?


次に面白いのがポイント引当金です。
今までは、ポイント付与時はもちろん、ポイント使用時にも、売上を減額する処理はしなくてよかったんですが、
今度からは売上を減額しないとならなくなります。
(期末の会計処理として。販売の都度、やる必要はないと思います)

たぶんですが、ざっくりとポイント引当金相当額の売上が、減らされると思います。
今までは、「ポイント引当金繰入額」として、費用を計上していたところを、売上のマイナス処理になると思います。


もともとポイント引当金って、へんな会計処理だと思ってたんですよね。

一見すると、引当金の要件を満たしているようなんだけど、、、やっぱり将来の売上を前倒し計上してるというか、実態は値引きだしね、、、二重計上じゃないんですけど、、、なんか違和感。

(パソコン100,000買って5000ポイント貯めて、後日その5000ポイントでソフト5000を買う。

今までは、パソコン販売時に売上100,000、引当金5,000を計上して、
ソフト販売時に売上5,000、引当金の取り崩し5,000とやっていた。
実際の入金は100,000ですよ。

これを、会社はポイントを発行したときに、ソフトを引き渡す義務を負った、ってわけで、その分の義務を履行しないうちは、ソフトの売上を計上したらいけないよ、ってことで、
パソコン販売時に95,000の売上と、ポイント負債5,000を計上し、
ソフト販売時に5,000の売上を計上して、ポイント負債を取り崩す。みたいな。

これはイメージなので、実際は少し違います。ポイント使用率とか、公正価値(?)とか考慮します)


引当金は、将来の費用を前倒し計上するのが基本なんですが、
なぜかお客さんにポイントを使われることを、費用の発生と捉えて、引当金を計上していた。

売上と、訳のわからない費用(ポイント引当金繰入額)が両建てになっちゃってるイメージがあったんですよね。

今回の変更で、すっきりするような気がします。

科目は、『ポイント引当金』から、『ポイント負債』とかになると思います。


ま、とにかく、上記の会社に投資してる方は、少し気を付けて決算を理解してください。

実態は変わらないけど、売上の表示額が変わります。
posted by TT at 16:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式投資関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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