2017年08月04日

東芝の監査。PWCあらた対EY新日本

東芝の監査意見が出なくて困ってる、という話。

巨額損失の計上時期をめぐって、東芝とPWCがケンカしてる、と。
これ、なんなんだろうなー。と思って、少し調べてみたら、、、


PWCは、東芝の監査を2016年4月分から担当してる。
で、1Q2Qと適正意見を出した。
そしたら3Qになって東芝が海外案件の巨額損失を計上してきた。
それで話を聞いてみると、「これは去年からある話じゃないか。なんで今まで黙ってたんだ!」と。
これでケンカが始まった。


61億ドルの損失なんですけどね。
東芝によると、たしかに2015年末には、61億ドル追加でコストかかるとは聞いてたんだけど、できるだけ抑えようとがんばる予定だったので、そのときは損失を認識しませんでした、と。


PWCは、「そんな努力目標で会計処理してんじゃないよ。知ってたんだから、そのとき処理しときなさいよ」と。
1Q2Qと適正意見を出しちゃったもんだから、騙されたって気持ちが強くて、「過去に戻って直さないと、もう監査しない!」ってわけですね。


じゃあ、東芝は去年の決算を直せばいいじゃないか、と思うんだけど、これがまた厄介。


去年はEY新日本が担当していたわけ。
で、新日本は、東芝の不正を喰らって痛い目を見た張本人ですよ。

で、数年前からの決算を訂正して、そして2016年3月期を最後の監査として、キレイにして、東芝とオサラバしたつもりだったんです。

それがなんと、間違っていた、と。

いまさらそんなわけにはいかないので、新日本は「2016年3月期は間違ってない」と断言するしかないんだよ。
今になって「じゃ、訂正しましょうね」なんて言えないんだよ。キレイにしたはずだったんだから。
さんざん世間からも金融庁からも絞られて、そして気合い入れてやった監査だ、その意見をひるがえすなんてできないんだよな。
そんなことしたら、新日本は信用がた落ちなんだ。


PWCは、東芝に隠し事されて怒ってる。
「2016年3月期の決算を直して、新日本に不適正意見をつけてもらえ」と言う。

新日本は、「2016年3月期までの決算に間違いはない!」と。プライドというか、軽々しく意見をかえたら、信用失墜ですよ。会社が終わりになるかもしれないよ。

だからもう、東芝はできることがないわけ。
「なにも隠してない、嘘もついてない」と言うんだけど、PWCに聞き入れてもらえない。
もし東芝が上場維持にこだわるなら、つまり復活する覚悟と気合いがあるなら、2016年3月期の決算を直すんです。で、新日本には傷ついてもらう。そしたらPWCが適正意見をくれるんだから。
ただこの場合、言い方としては、「我々(東芝)は、昨年度において、またまた新日本監査法人に隠し事をしておりました。今回、その決算を訂正いたします」となるけども。
新日本としては、「もとの決算が正しくて、今回訂正されたものは間違ってますので、不適正意見を出します」となる。
食い違うわけだね。


このままいくと、不適正意見を出すか、意見の不表明ということになるだろうね。
いきなり適正意見を出したら、世間が驚くよ。PWCが信用失うよね。


8月10日に結果が出るようです。
posted by TT at 20:58| Comment(0) | 株式投資関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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