2017年08月28日

(地下室の手記)自己肯定感が低いのは、自意識が高いせい

昨今、自己肯定感という言葉が広まっており、この『自己肯定感』を高めよう、ということになっている。

しかし、自意識の高い人間はなかなか自分を素直に単純には肯定できないものなのだ。

自分が何らかの欲求を持つ。そしてその欲求に従って行動したらどうなるか。相手はどう思うか。世間はどう感じるか。
そのように自意識が高い人間は考える。
その結果、自分の欲求は必ずしも正義ではない、正当なものではない、と結論することになる。
つまり、自己否定だ。

行動する前から反省し、行動しなくなる。


自分の欲求に従って行動する、というのは言ってみれば非常に動物的なことである。
自分の欲求が正当なものであり、正義であると思い込んでいるのである。


人間はどちらが正常なのか。動物的な方が正常なのか。自意識が発達している方が正常なのか。


いったい自意識の高い人間が、自分を肯定し、また自分を尊敬することなどできるのだろうか?

人間のこれまでの歴史を見てみれば、人はだんだんと自意識が高くなってきており、そのため行動しなくなってきている。特に日本人はそのように見える。
政治活動もほとんどない。暴動などといったことも起きない。
これは行動する前から反省しているからだ。

派遣切りがひどいのなんの、と話題になっても派遣社員は増える一方だ。
抗議活動しても何も変わらない。いやなら派遣社員をやめるしかない、給料が欲しいのだから大人しく働くしかない。
そのように自分で反省する。だから抗議活動なんかやらない。
そして、そんな自分が嫌いになるのである。
自意識の高い人間は、まっすぐな目で抗議活動できる人間を羨ましくさえ思う。
企業経営者側の立場になれば、
「人件費を低く抑えたい、暇な時期は人を雇いたくない」
そう考えるのは当たり前だ、と理解できてしまう人間は、まっすぐな目で抗議活動なんかできないわけだ。


自意識の高い人間が増えれば、社会秩序は安定する。
一方で、自己否定する人間が増える。
他人から傷つけられなくなる代わりに、自分で自分を傷つける時代に入った。自己抑制の時代だ。

posted by TT at 16:54| Comment(0) | ツキを背負ったカモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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