2012年07月07日

会計監査は必要か?

こんばんわ。今日もありがとうございます。

「会計監査は必要か?」なんてことが話題になったりすることもあります。

で、だれのためにやってるの。ってことですけど、基本的には投資家のためですよね。

投資家から見て、会計監査は必要か? と言われると、、、

・・・・・・必要です。

とっても、必要です。

未監査の財務諸表ってのは、分析する気にもなりません。
非上場企業を買収しようっていうときなら、徹底的なデューデリジェンスを求めるでしょうし、上場企業に投資しようって場合には、とうぜん監査を求めますよ。


具体的に会計士のみなさんに何を求めてるか。。。というと、これは投資家それぞれにいろんな期待、思惑があるでしょうから、ここは私見をひとつ。


◆やっぱり帳簿突合
まずはこれですね。日々の記帳業務に基づいて財務諸表は作成されているのか。これは必須の監査手続きでしょう。転記ミスとか漏れとか無いかチェックよろしくおねがいします。

◆連結の範囲をしっかり固めてほしい。
連結外しなんて恐ろしいことは見逃さないでほしい。これは、なかなか投資家からは見つけづらいっすよ。投資勘定がとつぜん激減したとか、在庫が激減したとか、その理由もとくに開示されてないとか、そういう場合は怪しいんで投資しませんけど、まあそういうの。

◆現預金の残高確認
基本手続きですね。監査やってる人たちはあまり気にしないかもしれませんが、企業価値を評価しようってときにはキャッシュ残高は割と気にします。

◆借入金の網羅性をチェック
これも銀行への確認状とか支払利息の分析とかでしっかりやってもらいたいところ。会社は赤字だからって倒産しないけど、借金があると倒産しますね。黒字倒産とかね。だから借金残高はとっても気になる。あと企業価値を評価するときにも使います。

◆売掛金の残高確認
粉飾といえば売上・売掛金ですからね。ここは必ずやってほしい。売掛金残高に重要性がある企業なら、投資家もしっかり分析するんですけどね。だけど、念のためやってほしい。キャッシュフロー計算書を分析したり、売掛金の回転期間分析とかやったりすると、粉飾してるかどうかだいたいわかるので、そういう怪しいところには近づかないんですけど、やっぱり監査と言えば「残高確認」ですよ。会社に対する牽制効果もあります。

◆在庫の評価
粉飾したりしますね。しっかり倉庫とか工場とか見てきてください。分析すると「あー、ちょっと盛ってるな(粉飾してるな)」って思う会社もあります。だけど、ちょっとお化粧してるとして、「じゃあ、実際はどのくらいの残高になるんだろう」ってのは、わかりません。っていうか、そういう危ないところには近づかない(投資しない)んですけどね。

◆株式の評価
粉飾したりしますね。あまりにも投資有価証券とか持ってる会社はちょっと嫌な感じなんで(本業に力入れろよ!ってこと)、こちらからバイバイするんですけどね。
あと、子会社株式の評価なんですけど、意外と気にします。子会社の業績は連結財務諸表に反映されますから、会計士のみなさんは「どうせ連結されてるんだけどね」なんて言うんですけど、個別財務諸表も見ます。
たとえば「関係会社株式評価損」とかが多額にあったりすると、着目します。連結財務諸表だと、いろいろ混ざっててわからないけれど、関係会社株式評価損の内訳が開示されてたりすると、「あっ、この事業はうまくいってないんだな」「あれ、この会社おととし買収したばかりじゃん。もう減損? おかしいな(オリンパスの事例)」とかわかりますから。


まあ、こんなところですか。
あれ、貸借対照表の項目ばかりだね。
あとあれだ、粗利率とか気にするから、原価の中身ね。製造業なんかだと特にね。しっかりチェックしてほしい項目ですね。原価に入れるべきものが販管費になってたり、その逆とかね。


・・・で、こうして監査された財務諸表が出てくる、と。
投資家は、ここからがスタートですからね。
こっから分析するわけですよ。


監査法人のみなさん。いつも感謝してます。ありがとうございます。
 
 


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2012年07月01日

消費税増税の目的は? 格付けアップ?(その2)

はい。みなさん、こんにちわ。
今日もありがとうございまーす。

つい最近、消費税の話したんですけど、追加で、もうちょっとお話させていただきます。
別にする必要もないんだけど、こういうこと知ってると、ニュースとか見るときに、ちょっと今までより、よく見えてくるかもしれませんよ。と言う話です。
なので、軽い気持ちで聞いてください。


前回は、消費税増税の目的は「税収アップ」である、と言いました。
そして、税収アップが目的なら、消費税増税は間違いだよ、という話でした。


で、このくらいのことは、財務省でしょうか、官僚の皆さんもわかってるわけです。

じゃあ、なんでやるのかっていうと、真意は別のところにあるからです。


消費税増税はなんでやるのか、っていうと。


日本国債を海外で発行するためです。


極端に言ったら、いま900兆円の国債発行残高がありますけど、これをたとえば1500兆円にしたい。で、追加の600兆円を、ぜんぶ海外の人に買ってもらいたい。
そんな風に考えてます。


日本の国債ってのは、日本国民が一番買ってます。

これは面白いことですね。
政府が借金を国民からするってのは、おもしろいです。
逆に言うと、これだけの経済大国なのに、海外から信用されてません。


海外から調達して、その金で国内の景気をよくして、海外に輸出したりなんだりして、その儲けた金で、返済していくってのがふつうですよ。

で、この10年くらいですか、日本政府は国債を海外の人たちに買ってもらおうと努力してきたんですけど、なかなかうまくいってないんですね。
ちょっとずつ成果はでてきてるんですけども、そんな矢先に、格下げなんてされちゃいました。

だから、いま、海外で発行するのが、なかなかうまくいってないんですよね。

そこで、増税。なんですね。

なにかっていうと、短期的にでもいいから、税収をアップさせて、国債の発行額も少し減らして、財務が健全ですよ、ってことをアピールしたいわけです。
そして、できたら、格付けをあげてもらいたい。と思ってるわけです。
スタンダードアンドプアーズとかのやつですね。

『日本国債の格付けをあげてもらう』
これが、増税の真意です。


消費税増税だけじゃなくて、法人税減税とか、いま話題になってる一体改革案とかいうの、ぜんぶ、これです。

海外で、日本国債を売りさばくためです。

原発の再稼働も、この話に結びつけることができます。
(火力発電ばかりしてると燃料費がかさんじゃって、赤字になっちゃうからね)

それくらい、いろいろな施策が、国債を海外の人に買ってもらうってことにつながっていくんです。

だから、これからニュースみるとき、そういう視点で見ると、実は政府の方針が首尾一貫してるってことがわかります。
一見、フラフラしてるように見えるんですけどね。


・・・・・・だけど、これ、うまくいかないんです。

なんでかっていうと、「心配」からはじまってるからです。


心配すると貧乏になる。
信じると金持ちになる。


っていう法則があります。

「このままじゃダメになる。だから、一時的にでも税収アップさせて財務体質をよくみせないといけない」
っていう発想でうごいてますから、うまくいきません。

「税収はジリ貧だ。借金しないと、この国はダメになる」
って思ってますから、うまくいきません。

国民を信じてませんから、うまくいきません。
「こいつら、ほっといたらだめだろう」って思ってますから。


政府や官僚が、日本国民を信じたとき、日本の景気は上向いてきます。

税金ってのは、基本的に「心配」からスタートしてます。
国民のこと信じてません。

まあ、それも環境です。


・・・なんかちょっと暗い話になっちゃったけど、べつに脅かそうってんじゃないの。

そういう考えの人たちが、政治をやってるし、その思いに乗っかって、多くの国民も生きてるよ、ってことです。
「我々は、心配されてる。信じてもらえない。なら、頼りなく生きていこう」って考えちゃってる人たちが多いよね、って。


だいじなのは、自分です。

自分が、まず気づくこと。

見抜くこと。


ある意味では「あきらめ」て、そして、「開き直って」、力強く、生きていきたいですよね。

はい。
政府の皆さんも官僚の皆さんも、なにも心配いらないんですよ。
信じたらいいんです。
だけど、どれもこれも、みんな国民の生活のことを考えてやってくれてるんですよ。
国債を発行しないと、社会保障とか今よりも水準が下がっちゃう。だからやるんです。
格付けアップのために、いろいろ考えてくれてるんです。

・・・・・・って、ことですね。その気持ちには感謝してます。


以上です。ありがとうございます。


関連記事
消費税増税の目的は。その効果は。
つづいて消費税増税の話。なぜ経団連は容認するのか。
 
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2012年06月29日

お金の科学者からの忠言(新郎の悩み)

こんにちわ。今日もありがとうございます。
--------今回は物語です-----------

会社勤めをし、特に使いみちも無いまま、こつこつ2000万円貯めた男がいた。
その男が先ごろ結婚した。

妻となった女は、その男がたんまりと貯め込んでいることに感づいていた。
男の職業は安定したものであり、今後も安定した暮らしが望めるだろうと思っていた。

妻は夫に、新築の一戸建てが欲しい、とお願いした。

ふたりの新居が欲しい。
犬も飼いたい。
子供ができたときのために、自然環境も教育環境も交通の便もいいところがいい。

男には貯金があった。
当然、借金をする必要もあるが、それでも借金をかなり抑えることができると考えた。
貯めこんできたお金を思い切って使う時が来たのかもしれない、と考えた。


しかし、慎重な男は、友人に相談することにした。
友人は、お金の科学者と呼ばれている男であった。

「久しぶりだね」と、お金の科学者は言った。

「ああ、相談があるんだよ」

男は、家を買おうか迷っていることを伝えた。

「君は、勤め始めて何年になるかな」

「ちょうど10年だ」

「10年間、こつこつと貯めてきたんだね。その若さで2000万円もの貯金がある者は少ない。君には余裕があるだろう。今日、突然解雇されても、会社が倒産しても、君はビクともしない。仕事が嫌になったら会社を辞めて、長期の旅行に行くこともできる。そういう心の余裕が、君の魅力の一部となっている。
ところで、その2000万円は、家を建てるために貯めてきたお金なのかな」

「いや。何も考えてなかったんだ。いつの間にか貯まっていた」

「奥様からねだられて、お金があるからそれを使ってしまおうと考えているんだね」

「まあ、そういうところだ」

「もし、君が2000万円を使い、さらに借金をして家を建てたとしよう。そうしたら、君はどうなるかな。君の心の余裕はどうなるかな。消えてしまうのではないかな。突然解雇されたら困ると心配し、会社が倒産したらどうしようと心配し、仕事が嫌でも辞めるわけにはいかず、長期旅行など夢のまた夢。いまよりも大きな家に住み、すてきな奥様までいるというのに、貯金はなく、毎月の出費は明らかに増えている」

「そう言われるとそうかもしれない」

「君の魅力が消えるのは悲しいよ」

「貯金が俺の魅力だったというのかい」

「貯金が無くなったとしても、心配事が増えなければ大丈夫だが、そう簡単にはいかないだろう、ということだよ」

「どうしたらいいだろう。家を買うのはあきらめたほうがいいだろうか」

「家を買うことを目標に、今日から夫婦ふたりで貯金を始めたらいいんだよ。今度は、目的を持って貯金するんだ。今まで貯めた分は、そのままでもいいが・・・、できたら賢明な投資先を見つけてお金に働いてもらうことだろうね」

「うーむ・・・。妻は、俺と婚約したときに会社を辞めたんだ。それまで働いていたのだが・・・」

「はははは。いや、すまない。貯金を使い果たし、これからは会社と奥様と銀行のために働いていくんだ、という気概があるなら構わんじゃないか。君のことだ。奥様はしっかりした女性なのだろうね。家事はもちろん、家計のやりくりもできるような」

「あ、ああ・・・、どうかな」

「不安にさせるようなことを聞いてしまったならすまないね。まあ、とにかくだ。貯金を使い、借金をして家を買ったなら、君がふたたび2000万円ものお金を貯めるのには10年以上かかるのはまず間違いない。それよりは、いまの貯金の一部を投資に回し、夫婦で働いて、家を買うための貯金をあらたに始めるほうが賢明なのではないかな、ということだ。ふたりで安いアパートにでも住んで、倹約に励んで、そして一戸建てを買うための頭金が貯まったころ、君の財産は数千万円にまで増えているかもしれないんだからね。二人で一緒に頑張るということも、夫婦愛を深めるいい経験になろうかと思うよ」

「そうだね。二人のためにも、お金のためにも、そちらの方がよさそうだ。家に帰って、妻に話してみるよ。ありがとう」

「お金を増やす方法が知りたくなったら、またおいで」


-------------------
おわり
 
posted by TT at 12:34| Comment(0) | TrackBack(0) | We Hate Haters!! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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