2011年06月29日

メモ:労働時間と老後時間

ニートの海外就職日記を読んでたら、この計算について書いておきたくなったのでメモ。

1.生涯労働時間
2.老後活動時間
3.20歳からの活動時間

まず生涯労働時間を計算してみます。
40年としましょう。20歳から60歳までざっくり。
月間21日くらい働きますかね。
それが12ヶ月。
祝日が15日くらいありますかね。
あと有給を10日くらい使いますか。え、使わない? じゃあ5日にしときましょう。
で、一日の労働時間をだいたい10時間くらいにしときますか。

年間労働日数=21日×12ヶ月−15日−5日=232日。
年間労働時間=232日×10時間=2320時間
生涯労働時間=2320時間×40年=92,800時間

92,800時間です。

次。
老後時間。
25年としましょうか。60歳から85歳まで。60歳まで生きたら85歳以上まではいくでしょうからね。
月間30日は生きますね。
それが12ヶ月。
祝日とかないですね。毎日生きてます。
有給とかないですね。毎日生きてます。
一日の活動時間は、睡眠時間等を8時間として、16時間にしときます。

年間活動日数=30日×12ヶ月=360日
年間活動時間=360日×16時間=5,760時間
老後活動時間=5,760時間×25年=144,000時間

144,000時間です。

老後活動時間>生涯労働時間
なんです。

意外でしょ?

ちなみに、就労年齢の活動時間は。
年間活動日数=30日×12ヶ月=360日
年間活動時間=360日×16時間=5,760時間
ここまで一緒。
老前活動時間=5,760時間×40年=230,400時間

230,400時間。

さっき計算した生涯労働時間は、40年で92,800時間でしたね。
とすると、労働時間の割合は、、、
92,800÷230,400=0.4・・・40%

40%

これを多いと見るか、意外に少ないと見るか。

なんていうか、「仕事=人生」じゃないんだよね。ぜんぜん。

20歳から計算しても、、
活動時間=230,400時間+144,000時間=374,400時間
労働時間=92,800時間
割合=92,800÷374,400=0.247・・・25%

25%

多いと見るか少ないと見るか。
意外に少ないでしょ。
人生は、20歳になるまでの20年間もあるから、労働時間ってかなり少ないんだよ。
ぜんぜん「仕事=人生」じゃないんだよね。

いや、「仕事=人生」の人生も悪くないと思う。
自分の得意分野で自分のスキルをフルに発揮しているなら。
仕事が楽しいなら。
その25%の時間をフルに楽しむのは全然わるくない。むしろ素晴らしい。

「25%くらい無駄にしてもいいや」と思うか。
「25%も無駄にできない」と思うか。


こういう判断基準もあるよね。

・・・と、こんな計算結果を見ると「あれ? 意外に労働時間って少ないんだな」って思うと思います。
だけど、実際は違うんだなあ。
とくにホワイトカラー(オフィスブルーカラー)の人たち。
10時間だけ会社に捧げてるつもりなんだけど、一日中、年がら年中、不安と心配とストレスとプレッシャーにさらされてるんだよね。だから実は、ほぼ1日24時間くらい会社に奪われてます。
だから鬱になったりするんですよね。

「え、休むの?」
「国内にいるんなら電話には出れるようにしといて」
「海外? でもメールチェックだけはしてね」
「あ、そう休むの(妻が風邪こじらせたくらいでお前が休むんじゃねえよ、ったく使えねえな)」


あ、書いてるだけで胸が苦しくなってきたww


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ちなみに60歳までじゃなくて死ぬまでできる仕事を見つけたいと思ってますけど。いろいろ考えて、まあその方向に進んでるし、すでに始めてます。


サラリーマン・サバイバル (小学館文庫) [文庫] / 大前 研一 (著); 小学館 (刊)


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2011年06月28日

メモ:有給休暇を取り過ぎて怒られました!?の件

こんな質問がOKWaveに。
http://okwave.jp/qa/q6838195.html

先日、私の勤める会社で上司より応接室へ呼び出しがありました。
なんだろうと思って行くと、有休休暇の取得日数が多いので、“始末書”を書くようにとのことでした。
私は、先日籍を入れたのですが、その手続きとかで有休休暇を例年より多く取得したことは事実ですが…。本来、有給休暇は労働者の権利ではないのでしょうか?
それを取得日数が多いから“始末書”を書けという命令には納得がいきません。
上司は、会社の方針と言うのですが、どうなのでしょうか?
やはり、“始末書”は書かないといけないのでしょうか?
私としては納得がいかないことにサインする気にはなれないのですが。


たとえばこんな回答が。
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有給休暇は労働者の権利で自由に取得できるなんて 自分が稼ぐことのない公務員か 大企業か一流企業の世界だけだよ。
日本全国平均でも取得率は50%くらいだろう 公務員などが100%近いと 普通の会社では1/3以下の取得率にしかならない計算だよ。
NO5サンじゃないが それらの現実を見てから行動したほうがいいよ。
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現実の状況を理解しないで、それは違法だとか 労基署に訴えろなどとの 建前論の回答は 質問するまでもなく 分かるでしょう。
現実は、そういう会社なのです その方針に逆らえば いずれは別な理由を付けて解雇です
引き続き勤めたいなら 始末書くらい書くことです。辞める覚悟があれば 上司に逆らいましょう。どちらを選ぶかは自己責任です。
建前論の回答を信じて行動し、その結果、最悪の事態を招いても その回答者は責任を取ってくれません。
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いやー。”始末書”書いた方がいいってさ。笑っちゃうね。


社畜なんて言葉がありますがね、、社畜ってことは家畜なわけで、家畜ってことは、、、

奴隷

(ちなみに「奴隷」は人間とみなされていません。奴隷は家畜と同一視されます。だから、「人間」に対してあんな扱いができたわけです。使う側は奴隷を人間だと思ってなかったんです。ほんとに。昔の白人は、黒人を牛馬と同じだと思ってた。その始まりは、西洋人がインドにたどり着いた時らしいけど・・・。

船員「こいつらは、なんなんでしょう。人間なんですか?」
宣教師「ちょっと待て。本部に聞いてみる」 と言ってヨーロッパ本部に手紙を出す。
返事が来た。
宣教師「人間ではないそうだ」
船員「わかりました」
というわけです)
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始末書書くのは当たり前だ、と洗脳されてる日本の奴隷(サラリーマン)は、こちらのブログを読んで、洗脳を解除すべきですね。
(ブログは閉鎖されました。。。残念)
ニートの海外就職日記
ニート&パチプロ(職歴なし男28歳)から海外留学、海外就職、海外ニート。現在はシンガポールにてクソ日系から外資系に転職


 ★☆★☆★☆

電力不足で日本人の働き方(サービス残業)が見直されるといいですね。
電気が無駄に多いから残業なんかやってたんだよね。

「仕事が終わった時が定時」とか言ってるから効率悪いんだよね。終業時刻を守るためにキビキビ動く。みんなが終業時刻で帰れるようにスケジューリングするのがマネージメント。


サビ残のために電気使うって・・・無駄遣いだなあ。

・・・といっても原発は無くならないように思いますけどね。というのも、一度思いついちゃった技術を消すことはできないだろうからね。もっと効率的な発電方法が生まれてくるまでは・・・。そしてもっと強力な武器が生まれてくるまでは・・・。

・・・。


とにかく、「欠乏マインド」が「おまえ休み過ぎだ」とか「有給なんかとれんの大企業だけだ。ふつうは取れないんだ。甘えるな」とか足の引っ張り合いの発想を生むわけですよね。


希望は、のぞみうす?の件より引用
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一方の日本です。
電車内で大きな声で話す人はマナー違反です。けんかが勃発するときもあります。
電車の乗り降りは、かなり整然としています。ラッシュ時に体がぶつかったりすると、けんかが勃発します。
みんなピリピリしています。
それは希望が無いからだ、ということになります。
日本はこれからもっと悪くなっていく。今日より明日、明日より10年後、もっと貧しくなるという絶望がある。
だから、日本人はちょっとしたことでけんかする。キレる。

これは「欠乏」の状態ですね。
心が「欠乏」を感じている。自分から何かが奪われると感じている。
自分の安全を奪い、快適を奪い、財産を奪う。そんな奴らが街にはあふれている。だから身を守らなくてはならない。ちょっとでも隙を見せたら、すべてはぎとられる。
だからピリピリしている。すぐに爆発する。一触即発だ。

ちなみに、この「欠乏」こそが諸悪の根源です。戦争とかも、この精神状態が生み出します。「奪われてたまるか!」と思って仕掛けるわけです。差別意識もそうですね。

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ちなみに、似たような質問from発言小町
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2008/1212/216571.htm?g=02
働くママ・・有給休暇は権利ですよね


そういえば日本企業が海外の若者を採用する動きについて過去何度か書いてますが、海外の人はサービス残業してくれないんじゃない? それとも、洗脳していくのかな?


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2011年4月版の一人当たりGDPランキング
http://ecodb.net/ranking/imf_ngdpdpc.html
オーストラリア(7位)とスウェーデン(8位)がけっこう順位を上げましたね。あとカナダ(11位)も。


え? 電気代節約するために天井の照明消して電気スタンドだけで視力を落としながらも働く日本ですか?


16位ですよ。


☆☆☆希望について☆☆☆
悪習はいずれ消えさるはず。
サビ残も休日返上当たり前文化も。
いつかなくなる。


未来のこども「ねえ、おじいちゃん。歴史で習ったんだけど、サービス残業ってなあに?」
おじいちゃん「(説明する)」
孫「ひっく・・・ひっく・・・。ひどいよ。ねえ、おじいちゃん。どうしてそんなひどいことされてたの?」
おじいちゃん「いやあ。むかしは当たり前だったんだよ。今じゃ、考えられんが・・・」


最新 知りたいことがパッとわかる 改正 労働基準法がすっきりわかる本 [単行本] / 多田 智子 (著); ソーテック社 (刊)
 
posted by TT at 14:34| Comment(0) | TrackBack(0) | Ctrl+X [象の足かせ] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メモ:インネクストの粉飾決算の件

アンビシャスに上場していたインネクストという会社が粉飾していたそうです。
ほんとは4億円くらいの売上なのに、それを14億円とか言っていたそうです。

で、有価証券報告書を見てみると・・・。
1ページ目でわかっちゃいますね。(実際は1ページ目じゃないけど)
「企業の概況」という決算推移が載ってるページを見ればすぐに(あやしい)と気付きます。

会計利益は、5期間中、4期間黒字。
だけど営業キャッシュフローは5年連続赤字。


こりゃちょっとおかしいぜ。

で、こういうときはキャッシュフロー計算書を見るといいです。
税引前利益は黒字だけど、営業キャッシュフローが赤字になっている。どの項目で大きくマイナスになっているかと言うと「売掛金残高の増加」です。このせいで赤字になっている。

で、売掛金と売上の関係を見てみる。
回転期間分析とかそういうのですね。

明らかにおかしいです。
売掛金残高が8億円以上あるんですね。平成22年6月末。
で、売上が14億円くらい。
おかしいでしょ。
いくらなんだって。

ちなみに、前期は同水準の売上に対して、売掛金残高は5億ちょい。

ぜんぜん回収できてないじゃない、と。

さらに「販売実績」が書いてあるページを探しますとですね、前期と当期で、主要販売先がガラリと変わっちゃってるんですね。これも気になる情報だ。

ちなみに、中小型液晶向け製造・検査装置メーカーだそうです。


というわけで。
・黒字といいながら営業キャッシュフローが毎年マイナス。
・売上高が毎期増加しているとはいいながら、それに対する売掛金残高の残り方が異常。滞留しまくり。
・販売先が毎期のように変わっている。


こういうところは、「やってる」可能性が高いですから。投資家の皆さん、ぜひ自分のポートフォリオをチェックしてみてください。

監査人のみなさん。こんなの気付かないほうがおかしいぜ。
ちゃんと売掛金の残高確認やったの? わるいけど。

これ読んで、しっかり勉強してくださいよ。と言っても、アマゾンじゃ品切れですわ。
勘定科目別 異常点監査の実務 [単行本] / 野々川 幸雄 (著); 中央経済社 (刊)


posted by TT at 02:55| Comment(0) | TrackBack(0) | Ctrl+X [象の足かせ] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする