2017年09月28日

損益計算書をざっくりと理解するページ

マルクスの『賃銀・価格および利潤』を読んだ。損益計算書が図解されていれば理解が簡単になるだろうと思った。
そこで、損益計算書をざっくりと理解するページを作ることにした。マルクスの本についての解説はしない。

(誤解を恐れず、ざっくりとした説明となっている。また、上記のマルクスの本の言葉を少し意識して使っている)


損益計算書
(単位と期間は無視)

売上 500
(商品の販売額合計。会社が産み出した価値と考えてもよい)

材料費 △100
(仕入れ先に支払った金額。仕入先にとっての売上)

地代家賃 △50
(大家に払った金額。大家のリスクテイクと労働に対しての支払い)

支払利息 △50
(銀行から借りているお金にかかる利息。銀行のリスクテイクと労働に対する支払い)

人件費 △200
(従業員に払った金額。従業員の労働力に対する支払い)

税金 △40
(政府や自治体に払う。交通やら治安やら法律やら、公共サービスに対する支払い)

企業の利益 △60
(資本家の取り分。資本家のリスクテイクと頭脳労働に与えられるもの)

以上。
材料費から企業利益までの△を合計すると、売上の500と一致する。
材料を買い、店舗を借り、借金をして、労働力を使う。こうして、社会的な価値や富を産み出す。
そして税金を払う。
その残りが、資本家の取り分となる。

これが損益計算書。

損益計算書で学ぶことは、お金を取るのは人間だけだ、ということ。材料費と言っても、材料はお金を受け取らない。
材料や土地やビルはお金を取らない。お金ですら、人からお金を取らない。必ず、人間がお金を取る。

posted by TT at 16:26| Comment(0) | 株式投資関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月27日

ブラックじゃないと生き残れないなら、基本給が高過ぎる、という話になるな

昨今、ブラック企業なるものが増加しておるらしい。ライバルがブラック企業ならこっちもブラックにならないと競争に負ける。ホワイトでやってたら会社が潰れる。潰れてしまったら従業員も困る。
で、あるならば、そもそも基本給が高過ぎる、という話になる。
基本給を下げて、しっかりと残業代を出す、休みも取れる、というふうになるしかないだろね。
正社員ならば、その方が納得感あるんじゃないか。

いま政府が言ってる、賃金あげろ、休み与えろ、残業代も払え、ってことを実現すると、たぶん会社は競争に負けて、潰れてしまう。
これらを実現した上で生き残るには、従業員を人間からロボットに変えるしかない。ロボットは無報酬で働いてくれる。少なくとも賃金の安い人間を使う方にシフトする。
これは既存の従業員が困るだろう。

賃金というのは、グローバルで見れば、平均になろうとする。
グローバルで見て高い賃金は、だんだん安くなっていく。そういう力を受ける。同質の労働力には同一の賃金が支払われるし、そうあるべきだ。

もしいま、日本にブラック企業が増えて、まかり通っているならば、賃金水準が高過ぎるということだろう。


残業代と休みをきちんと与える代わりに、基本給を下げる。そういう方向にシフトすべきなんじゃなかろうか。

もし、労働者保護の立場に立って意見を述べるならば、そういうことになるだろうさ。


posted by TT at 11:27| Comment(0) | 株式投資関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月26日

【横領】光・彩。山梨の宝飾品メーカー

平成29年7月27日、会社に国税局の調査が入った。同日、調査員から、経理責任者による多額の横領の可能性について示唆された。

山梨の宝飾品メーカー光彩工芸は、同年8月から、会社設立50周年を機に社名を『光・彩』と改め、イメージを一新し、心機一転頑張っていこうとしているところであった。

そのわずか数日前の報であった。

現在も未調査部分は残るが、犯行は経理責任者の単独で行われたようだ。

横領の類型別の金額は、
1、請求書等に捺印するために上司から印鑑を借りた際、不正に払戻伝票に捺印し、その払戻伝票を銀行に持っていき現金を引き出したもの。総額約2億2,000万円。
2、東京支店を閉鎖した際、銀行口座を解約したと見せかけ、不正にカードや通帳等を所持し、現金を引き出したもの。約1億5,000万円。
 その他あわせて、総額3億9,000万円の横領である。


横領は、7年前の平成22年から始まった。なんと、彼の入社7ヶ月目から始まっていた。

彼は大学院修了後、税理士事務所や会計事務所を経て、同社に経理課員として入社した。

始めの頃は、経理課を監督する責任者がいた。そのため、大きな横領には至らなかった。しかし、数年して社内の異動などあり、監督者が不在となる状態が生まれた。そこで、実質的に彼が責任者となったところから、犯行はエスカレートしていった。

はじめの動機はカードローンの返済であった。
彼には入社前から銀行カードローンの債務があった。

その後は、約2億6千万円での不動産の購入、高級腕時計、車やバイク、といったものを次々と購入していくようになった。

会社の同僚には、「父親が不動産を持ってて、うちは金持ちなんだ」と言った。
両親に家をプレゼントしたときには、「ローンで買ったんだ」と嘘をついた。父親が家に担保権が設定されてないことに気づき聞くと、「心配するな」と答えた。


材料費を過大に計上することで、彼は横領を隠蔽してきた。
彼が経理課の実質的な責任者となったときから、日々の資金管理業務は行われなくなっていた。
予算と実績が大きくずれて怪しまれることを防ぐため、前もって予算を操作するようにもなった。


この数年の光彩工芸の売上は、約20億から30億円、営業黒字となるよりも赤字となることが多かった。
直近5期間は、累計で約1億円の営業赤字である。
7年間で3億9千万円の横領である。横領がなければ、営業黒字となっていただろう。


会社四季報によれば、「不採算品から撤退」していく、と書かれている。横領の隠蔽により、原価が過大に計上されていたのだから、それが本当に不採算品だったかどうか、確認しなければならないだろう。

posted by TT at 16:42| Comment(0) | 株式投資関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする